本シリーズでは、MT4を使った自動売買の初め方を紹介していきます。
前回まで自動売買の設定からヒストリカルデータの取り入れについてご紹介しました。今回は売買をするために必ず必要なMT4を使ったバックテストのやり方について紹介します。
〇バックテストとは
バックテストとは、いわゆる過去検証のことで、EAを作成、利用する場合は、MT4のストラテジーテスターという機能を使ってバックテストを行います。
〇バックテストの期間
バックテストの期間は一概に何年がいいとは言えませんが、自分の場合は5年で行っています。
〇バックテストの方法
バックテストの前に前回記事でも紹介した通り、ヒストリカルデータの入手、取り込みが必要になります。方法は前回の記事を参照ください。
①ヒストリカルデータの取り込みが終わったら、画面上部の表示⇒ストラテジーテスターをクリックし、ストラテジーテスターを表示させます。
表示させると以下のような画面がMT4の下部に出てきます。
②テストするEA、通貨ペア、モデル(全ティック、コントロールポイント、始値のみ)、期間、時間足、スプレッドをそれぞれ選択しスタートを押します。
※モデルはティック毎にエントリーするようなEAでない場合は、コントロールポイントで問題ないかと思います。
※スプレッドは、自分が利用する証券会社に合わせて変更してみてください。
③テストが終了すると、グラフ、レポート結果が出てきます。
レポートの見方はなんとなくわかると思います。
参考に自分が見る部分だけ紹介します。
勝率・・・その名の通り勝てる確率です。自分の場合は売り、買いそれぞれで見ています。
プロフィットファクター(PF)・・・資金効率を表す数値で総利益÷総損失で出ます。
ドローダウン・・・最初の資金に対してどれだけ落ち込んだか、最大でどれくらいのリスクがあるのか図るのに使います
〇EAを運用する前に行うテストはバックテストのみじゃありません。
EAを運用するにあたってバックテスト(過去検証)を行うというのは割と知っている方も多くいますが、案外それ以外のテストが疎かになっていたり、そもそも知らない人も結構います。(自分もそのうちの一人でした(-_-;))
バックテストの結果というのはあくまで、その期間に寄り添った結果であって、その期間以外でテストを行ってみると意外と勝てないことが多いです。(フィッティングしてたり何らかの要因でその期間が特殊な傾向であったなど。。)
実際、相場というのは、過去と同じように動いてくれるかというとそうでもないので、別期間でテストするというのはとても重要です。