EA作成を少し休憩して、最近始めたIPO株を、上場日の初値(始値)で買って、終値で売ったらどうなるか分析してみました。
(友人に影響されて最近SBI証券で、IPO株を始めたものの全然当たらないので、別の方向でアプローチできないかと模索したものです。。)
1.IPO株とは
IPOとは新規公開株のことで、新しく上場する株のことを言います。IPOは上場前に、公募価格で抽選で株を購入することができ、よくあるIPO投資とは公募価格で購入した株を初値(上場時に初めてつく価格)で売却することで利益を出すことです。
IPO株は公募価格を初値が上回ることが多く、抽選に当選し、公募価格で購入することができれば、ほとんどの確率で利益を得られるということで、抽選倍率は高く、中々当たりません。
2.IPO株を上場日に初値で買いその日の終値で売ったらどうなるのか?
前述したように、IPO株の抽選は倍率が非常に高く中々当選することができません。そこで、何とか儲けられないかと、思いついたのが、初値で買いその日の終値で売ったら利益が出るのでは?ということで、、、過去5年間(600銘柄程度)に遡り調べてみました。
過去5年間、条件を縛らずに、ただ単に新規上場した株を初値で買って、終値で売った場合には、わずかにプラスになりました。ただ、勝率は約38%とかなり低いです。
プラスとは言え、リスクも大きいうえプラス値も少ないので、条件を縛らずに、この手法は使えないと思われます。ただ、可能性はありそうなのでいくつか条件を絞って検証してみました。
IPO株を長期的に持つのはどうか?
ちゃんと調べてませんが、傾向的には初値から上昇する株は少なく、個人的には、長期的に保有するのはお勧めしません。
3.検証方法
検証の手順は以下の手順で行いました。
①yahooファイナンスのAPIを利用して、株データを集める。(最初は軽い気持ちで1年分くらい手動で集めまていましたが、本格的に検証しようとすると1年分だとデータも足りないし、手動で集めるには無理があるということでAPIを利用しました)
※APIの利用方法は別記事で紹介します。(ほとんど以下リンクのコピペですが(-_-;))
②集めた情報をエクセルの関数で分類分け+一部加工し、ピボットテーブルで分析を行いました。
収集データの一部
連番 | 年 | 番号 | 銘柄名 | ランク | 市場 | 上昇率数値化 | 始値 | 終値 | 高値 | 安値 | 差額 | |
1 | 2020 | 7360 | オンデック | A | 東M | 190.30 | 4500 | 5200 | 5200 | 4330 | 700 | |
2 | 2020 | 4884 | クリングルファーマ | C | 東M | 48.00 | 1480 | 1203 | 1780 | 1195 | -277 |
4.条件を絞って検証した結果
3で収集したデータをもとに、ランク別、公募価格からの初値の上昇率などの視点から条件を絞って検証してみました。
結果的にどの視点で条件を絞っても、勝率は40%ちょっとでしたが、公募価格からの初値の上昇率という視点で条件を絞ってみると、期待値がある程度あって優位性がありそうな結果が得られました。
5.考察
今回検証してみて、上場日に初値⇒終値売りは根拠的にも整ってると思われますし、色々と可能性がありそうだなと思えるような感じでした。
ちなみに、分析したのはいいのですが、、これを実践するためには、結構な資金量が必要ということも分かったので、今IPO株に回せる資金量だけでは足りないな~と残念ながら今は見物しかできない状況です(-_-;)
また、資金ができたら試してみようと思います。