1.本の概要
トレードに臨むための心構えを失敗談を交えながら解説した上で、トレードに必要な三本の柱(資金管理、売買ルール、心理)について深く解説しており、順番に読み進めて行くことで、トレードを行うにあたっての基礎的な考え方が身に付くと思います。
ただ、著者が先物トレーダーのため、先物を基準にして解説していることと、具体的なトレードルールを解説しているわけではないので、具体的なルールを求めている方にはお勧めしません。
また、投資を始めるための心構え~実際にトレードをするまでのステップが書かれているので、上級者ですでに自分のスタイルを確立されている方はお勧めできません。
トレードをこれから始めるという初心者若しくは自分の考え方、スタイルはこれでいいのかと迷っている方におすすめの本です。
2.ポイント①失敗談から解説するトレードの向き合い方
まず、序盤では、著者自身の失敗談を踏まえながら、トレードとの向き合い方や、1年目~3年目までの心構えをリスト化して解説してくれています。
基本的な心構え(検証は必ずすること、資金管理をしっかりすることなど。。。※実際はもっと深く掘り下げて、細かく書いてくれています)を書いているだけですが、自分が迷ったときや方向性が分からなくなったときに見ると自分の軸になってくれる気がしてとてもありがたいです。
3.ポイント③三本の柱の解説(特に資金管理)
この本の著者は、トレードを行うにあたっての三本の柱として「資金管理、売買ルール、心理」があると解説していて、その中で、資金管理が最も大切だと解説しています。
こうやっていうには理由があって、トレードを行うにあたって一番重要なのは生き残ることで、資金がなくなってしまうとトレード市場から退場せざるを得ないから、資金管理は最も重要であると書いています。
自分もそれは同感で、トレードの勉強しても退場してしまっては意味ないですからね。。
その資金管理について最も手厚く解説しており、色々な資金管理の方法をあらゆる方面から検証し、その結果どういったパフォーマンスが得られるのか? どういった資金の状況、どういった人に有効なのか?というところを解説してくれているので、どのような資金管理をしていいのか迷った時の指標になってくれます。
その他、売買ルール、心理面も解説はありますが、これも基本的な考え方を解説しているものになるので、ぜひ読んでみてください。
4.感想
FXを軸に解説している本ではありませんが、トレーダーになるにあたっての基本的な心構えはどの相場でも共通だと思うので、トレードを始めるにあたってとても参考になる良い本だと思いました。
主に心構えの部分、資金管理の部分が個人的には参考になりましたので、ぜひぜひ一度初心に帰る意味でも読んでみてください。